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まちかど芸術のポスター画像と
まちかど芸術ポスター

 まちかど芸術のチラシに続いてポスターも出来上がり、平野愛さんのデザインがとても良くて、なるほどそうきたかぁと。自分もデザインをかじっているので、この企画の広告媒体のデザインがどれだけ複雑で難しいかは想像に難くなかったのだった。ポスターは一枚を部屋に貼ってみた。
 「まちかど寸劇」も稽古が始まりました。今日は第二編「怒りのブランコ作戦」の稽古初日。ハラダリャンと藤本さんも参加。そういえば役者のみんなの顔写真とプロフィールも掲載されています。ここのページの下の方をどうぞ。
 あるときチラシを改めて見た役者の一人がお客さんがどれだけ来てくれるだろうかという話になったのだが、それはもちろん多くの人が持つ素朴な疑問ではある。
 会場になる4つの場所はどこも駅からは遠く、特に野菜自動販売機や公園、市場などは山科区外の人にとってみると分かりにくいのも確かだろう。一般的に集客ということを考えるならば、その場所は郊外であるよりかは繁華街がよく、駅から遠いよりかは近いほうがよいと思われる。ここで「集客」といったときに考えられることの根っこの部分は、その催しを消費の対象として、つまり経済活動の枠のなかで考えようとする志向だ。
 ところが「まちかど芸術」の「集客」はこのような消費する経済の枠で考えられているものではないだろう。それは極端な言い方をすれば「ちょっと広い場所があると人々は集まろうとする」人間の性格というか性質というかそのようなものへの素朴な信頼である。かつて学生運動がピークを過ぎた時期に東大やらさまざまな大学では、広場の真ん中に木を植えたりして、広場をつぶしたという話を聞いたことを思い出した。そうすることで学生たちが集まってしまうのを防ぐというのだ。もちろん繁華街の広場も、もともとは広いところに集まりたがる人々という事実からできているが、現代ではそこにはさまざまな資本経済のサイクルから派生する仕掛けがあって、人々はもはや自然発生的に集まるのではなく、巧みに誘導されるようになっている。
 消費する経済のサイクルの外にある、ちょっとした広い場所にどれだけの人が集まるのか、この企画の引力がどれだけのものであるかは僕個人もとても興味があって。山科地域にお住まいの人や地域外にお住まいの人。もちろんなるべく多くの人に観ていただきたいのだけれども、まちの中に陽炎のように現れた芸術空間の引力は。経済がからまないともはや「集客」は不可能なのか。
 また、この企画にも費用はかかるのであって、けれどもこの企画が経済のサイクルのなかに無い以上、どこかで負担が可能であるから実施できているという事実は確かにある。つまり観客から回収できない分の費用を全額負担するところがあるからこそ可能にはなっているのだが、そのような大きな組織がなければ、ではこのような企画はもはや不可能なのか。
 「観客動員○○人達成!」とか「チケット売り上げ○○円、○○円の黒字に成功!」とか、どうしても、否応なしに巻き込まれてしまう成果主義というか、商業主義があって、もはやよほどの覚悟が無ければこの呪縛からは小劇場演劇といえども逃れることはできない。かつて小劇場演劇は商業演劇と区別されて、利潤の追求ということから無縁であることが誇りであるような、そのような時代があったが、今になってはそれはもはや幻想であって、商業演劇の縮小版に過ぎなくなってしまっている。しかも哀しいくらいに小さな。
 それが良いとか悪いとか、そういう価値判断をすることはできない。この流れは倫理とはまったく関係の無いことなのだ。ただその事実を目の当たりにして、自分の表現がどのような場所で紡がれるのか、なにを自分の希望だとするのか、はっきりさせる必要があるはずで。僕個人の趣向としては「観客動員○○人達成!」とか「チケット売り上げ○○円、○○円の黒字に成功!」だとかいうこととは無縁でありたい。しかしその方法を僕はまだ知らない。
 「まちかど芸術」が終わるとき、なにかしらの考えるきっかけが得られればと思う。この続きはクロージングトークの時にでもお話したいと思います。

noartnolifenewものかき
lovetheaterトラックバックピープル
稽古になかなかいけずすみません。
ご指摘の通りだと思います。確かに出資元ができない企画であり、集客の難しい場所での上演となりますが、それは消費される芸術が多くを占め、そうせざるを得ない環境をつくっている現状に対しての疑問や提案のとなることを目指しています。それはすぐに効果としてはあげられないことだけれども、お金がなかったらできないことではなく、大学としてできる企画であることを多くの人が感じてくれたらうれしいですね。
おじか | 2005/09/24 10:25
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