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まずは一本目『切り株はどこにある?』


この5月と6月に、田辺の脚本による上演が三本続きます。まずはその第一弾が今週末。公演情報はこちら→劇団飛び道具の藤原さんとの創作上の関わりはこれが初めて。いつかはと思っていたがこういう機会になるとは思わなかった。ありがたいことです。残り二本はアトリエ劇研演劇祭の演目ですが、これ三本とも観たという方がいらっしゃったらご連絡ください。なにかします。
以下が、チラシに寄せたコメントです。

〈以下、コメント〉

亡くなった祖父の土地がやっと売れたという知らせが実家からあった。

幼少から通い続けたその土地と家屋は、祖母に続いて祖父も亡くなり無人のままだった。相続した母は、そこは思い出の場所だからなんとか持っておきたいと思ったのだが、その場所をなんともできないまま、固定資産税やら植木の剪定やらで費用ばかりがかかるものだから、ついに売ることに決めたのだった。とはいえ、かつてのように土地や建物が売れる時期ではない。塩漬けになりそうだったので仲介業者をかえたのだけど、するととたんに売値を下げられた。しかしそのおかげでやっと売れたのだった。

その土地を買い取ったのは人柄のよさそうな夫婦だという。旦那さんが定年で、その退職金で買ったのだとか。息子か娘の家族が住んでいる近くに物件を探していたらしい。

やがてその夫婦の孫が遊びに来るのだろう。わたしがかつてテクテクと、小さな足取りで坂を上がって行ったように。夏の日差しが厳しいときの、その坂が照り返すまぶしい光と行く手を阻もうとする熱気が不意に思い出される。

その土地はわたしたちではない誰かの生をふたたび支え始める。もはやその土地に足を踏み入れることのできないわたしたちは、他に住まう土地があるとはいえ、いまだに、そしていつまでも流浪しているような気がしてならない。

〈以上、コメント〉

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