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演出家・山田恵理香からのコメント
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いよいよ今週末は福岡から来る劇団GIGAの公演だ。公演情報→。わたしの新作戯曲『漂着』を上演してもらうのだけれど、福岡からの情報によると強度のある作品になりつつあるとのこと。わたし自身、とても楽しみにしている。
今回は少し前のものだけれど、この作品の上演に寄せた山田さんのコメントと、アトリエ劇研のサイトなどにすでに出ているがわたしの紹介文を掲載したい。

<以下、山田恵理香氏のコメント>

漂着によせて
私は疲れていた。裏切りや、悲しみや、お喋り。私は飽きていた。いつものことやいつものやつ。
だからって、どこかへ飛び出したくない、だって 疲れてる。
だからってこのままでいいわけない、 飽きてるから。
刺激がほしい、何かちょっとした、触れたことないものに触れたい。
ここにいたまま、わたしは、動かずに、どこかから「それ」がやってこないかなとおもってた。
私は、瓶を拾う。 この瓶を拾え!と、直感。
拾ってみた。瓶には、「漂着」という脚本が入ってた。
空になった瓶に、私は何をいれようかな。
説明することは演出の仕事だけど。説明できないことで創る演出家でありたいと強く思う。
凄く危険な地帯のこの作品を、九州でつくる。
私の危機感と日常と記憶と遺伝子と繋がりが、どこまでもぶっ飛んで辿りつけばいい。
作家、田辺さんの脳みそを突き抜けて劇場へ。

2010.4.10 演出家 山田恵理香

<以上、山田恵理香氏のコメント>
<以下、田辺の紹介文>

 劇団GIGA(以下、GIGA)の公演ではないけれど、山田恵理香さんの演出で2009年3月に京都でも上演された『なにもしない冬』は衝撃だった。かつてのアングラというと語弊があるかもしれない。関西にお住まいの方なら『闇光る』以前の「遊劇体」の舞台を連想したと言えば少しは通じるだろうか。それはMONOっぽい上演を期待した観客が途中で帰ってしまうほどで、わたしは始め呆然としてそれからはまったくの釘付け状態だった。確かに一般に言われるような土田戯曲の面白さに焦点は当てられていなかったが、戯曲が持つ本質は山田さんなりの仕方で射抜かれていると感じた。そう、山田さんはテキストの本質を嗅ぎ取るという演出家としての素質、その嗅覚を確かに持ちかつ独特な仕方で表現できる人なのだと、アトリエ劇研にどこかを呼ぶなら山田恵理香さんの作品だとそのときにわたしはもう決めていたのだった。
 そして彼女が所属するGIGAは彼女の演出をもっとも純度が高く実現できるメンバーで構成されている。昨秋、福岡で観たサルトルの『蝿』はGIGAの本公演。歓楽街・中洲を背景にした野外劇で、劇の舞台となるアルゴスの町は人々の情念と欲望が渦巻くところだが、それがハードロック?の生演奏も加えた演出で見事に中洲の街に重ね合わされたのだった。さて、今回GIGAが上演する作品『漂着』は、今回の演劇祭に参加してもらうにあたってわたしが書き下ろした新作だ。わたしは山田さんとGIGAのメンバーによる上演に耐えうる、強いテキストを書こうとそのことに腐心した。彼らのエネルギーに打ち負かされることのないように。もはやこれは、わたしのテキストとGIGAとのまぎれもない戦いだと思っている。その勝負の行く末をぜひご覧いただきたい。

<以上、田辺の紹介文>

公演情報はこちら→

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